ブラシ
昨日より体調もましで大半をお外にいた
暖かかったし 風もなく
おっさんがさっきから何かを探している
「ブラシしらんか? みつうの」
僕のブラッシング用のブラシを探してるみたいだ
そんなもん見つかる分けなかった 隠したし
だいたいキメが細かすぎてすぐケでいっぱいになって
僕のケのかたまりで擦られるんはいやなのだ
しかたなく別のブラシを見つけてきたみたいだ
呼ぶけれど嫌だから無視
つかまって ごろーんとされた
「おっ」 こりゃいける!
みればキメの荒い人間用のブラシだった
「もうこれ、みつうにおろしたらええわ」
「たまらん」
右をしてる最中に左がかゆくなり自らごろーんと
またその逆もごろーんと なんどもなんども
至福の時だった
すると花番頭が帰って来て無様を写真におさめやがった